No.6 (#3)
あさの あつこ
出版社/著者からの内容紹介
おまえさんの負けだよ。ここじゃ、守らなきゃならないものを持っちまったやつは生き残れないのさ。そういうおまえも、無事に春を越せるのか……。
「西ブロック」でイヌカシに仕事を紹介された紫苑。「NO.6」の研究員に連れ去られた沙布。紫苑の母・火藍からの緊急メッセージを受け取ったネズミはその事実を紫苑に隠す。ネズミの心の葛藤……。彼らは成功率がほとんどない仲間の救出に向かうのか?それとも……。疾走する近未来サバイバル小説 待望の第3弾!
劣悪な環境の西ブロックに次第に順応していく紫苑の姿、それを何処か複雑そうな目で見詰めるネズミ。
今回の「NO.6」は状況的には余り全巻と変わってはいないけど、人間の感情の変化が非常に大きく取り上げられていた。
特に紫苑に対するネズミの感情が確りと書かれていた。
平和しか知らず、悪を憎む、おぼっちゃまおぼっちゃました紫苑への苛立ち、そして憧れと妙な執着心。
ネズミの紫苑に対する気持ち一つ一つが重みを持っていて、胸にずしんと来る。
3巻が余り発展しなかっただけ、4巻にどれだけの急展開を待っているのか非常に気になるところです。
「NO.6」は巻が進めば進むほど人間が重く深くなっていく本だなあ。
そして、腐女子的な見方↓
さすが
「このほもがすごい!」NO.1に輝くだけある(待て)
紫苑の天然ボケな台詞の数々、もう告白にしか聞こえません キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!
ネズミに紫苑に対する感情、それって恋愛感情でしょう キタキタ━(゚∀゚≡゚∀゚)━!
キスまでして、一体何と言い訳できる。
そっちでは男同士のキスは普通なのか。
腐女子の萌え心をくすぐる一品です。